事例紹介情報
ボランティア活動現場レポート「さくら草の会」
今回は浦和区のデイサービスに伺い、ボランティアグループ「さくら草の会」の活動を取材しました。
「さくら草の会」は、さいたま市シニアユニバーシティ北浦和校第9期の卒業生で結成されたグループです。コロナ禍での中断をはさみながらも、10年以上続いているお仲間です。
これまで、高齢者施設での芸能披露のほか、公道の清掃活動などもされてきたそうです。
現在、メンバーは17名。この日は6名の方が参加されました。
施設のスタッフの皆さんが、「今日は楽しいことがありますよ」と利用者さんにお声がけしています。メンバーがお揃いの法被(はっぴ)姿で登場すると、場が一気に賑やかになりました。
「さくら草の会」の芸能披露は、メンバーの方が入れかわり立ちかわり、それぞれ得意な芸を披露するスタイルです。
まずはスリル満点の皿回しから。「落ちても割れないお皿です」と優しくお声がけしながら、回っている状態で利用者さんに手渡します。「こんなの初めてよ」と歓声が上がりました。
続いての紙切りはクイズを交えながらの披露。鋏を少し入れるとお花や人の形が出来上がります。
次は利用者さんも参加しての歌あそび。「あんたがたどこさ」(肥後手まり唄)で手を叩いたり、足踏みしたり。一斉に息を止める場面もあり、ゲーム感覚で楽しそうです。
空気を変えて、グループの代表Mさんが手品を始めました。「タテじまのハンカチが、なんとヨコじまに変わりました!」のご愛敬で笑いを誘った後は、ロープやリング、空っぽの紙袋から箱が次々飛び出す本格マジックで場内がどよめきます。
後半は南京玉すだれの三人組が登場。ラジオ体操第一に合わせて振付をしたユニークな玉すだれの後は、伝統的な技「釣り竿」や「万国旗」「しだれ柳」などを決めていきます。最後は「みかんの花咲く丘」「朧月夜」などを利用者さんと一緒に歌い、盛りだくさんのプログラムに拍手喝采でした。
「ボランティアの予定があると、皆で練習していても張り合いがあるよね」と代表のMさん。
なごやかで、息の合った「さくら草の会」の皆さん。これからも益々ご活躍ください!
令和7年3月 取材